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第141回 『新幹線は思索の場』(2009年2月2日更新)
先週、弊社主催の広報セミナー「実践メディアトレーニング―危機管理を学習する」開催のため、大阪へ出張した。セミナーのスタートは午前10時30分。事前の準備、会場に早く来られたお客さまへの応対、さらに新幹線に遅れが出た場合などを考えると、品川駅6時始発の新幹線に乗るのがベストだった。わが家を出たのが5時15分。この時期は、まだ外は真っ暗闇である。
新幹線が品川駅を出発しても、都内の住宅やオフィスビルにはまだ明かりがともってないため、漆黒の中を新幹線が目的地に向かってひたすら走っているといった感じである。車窓からの景色がようやくハッキリし始めたのは、三島駅を通過したころからだ。やわらかい朝の日差しを受けた富士山が見え始めた。こんなすばらしい富士山をみんなに見せてあげたい、そう思ったものだ。
うとうとしているうちに、名古屋駅到着の車内放送。時計はまだ7時半だ。名古屋駅で降りたサラリーマンたちは始業時間までどう過ごすのだろう。近鉄で三重や和歌山方面に行くのかもしれないと勝手に想像していた。関が原から米原にかけては数年前まで、大雪による徐行運転が当たり前だった。しかし、この日は、雪は遠くの山にかぶっているぐらい。温暖化の影響なのだろうか。
京都駅に到着したのは8時過ぎ。ホームには、冬の京都を楽しむために来たと思われる旅行客が目立った。京都に季節は関係ない。どのシーズンでも観光客があふれている。雑誌編集者が「部数が伸びなくなったら京都特集をやる。間違いなく売れる」と語っていたが、ホームの様子だけでも、それがよく分かる。私も定年後、時間に余裕ができたら季節ごとに京都を楽しみたい。
京都を出て15分後には新大阪駅に到着だ。それにしても、空席が目立つ。かつて、東京駅6時始発の「ひかり」や「のぞみ」をよく利用したが、それなりに混んでいた。関西方面で午前中に仕事をするには、ちょうど良い時間に到着するからだ。世界的な不況に出張を控えている企業もあると聞いた。いまやネット時代だから、打ち合わせもネットで済ませているのだろうか。
早々にコートを着て、グリーン車のドアで待機する。「グリーン車が、階段近くの一番良い場所に停車します。お急ぎであれば、グリーン車のドアで待たれるのがいいですよ」と、以前、車掌さんに教えてもらったことがあるからだ。神戸方面行きホームで快速に乗り換え、女性専用車で大阪駅へ。出張の際の移動は、さまざまなことを考え、振り返るには貴重な時間だ。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子) |
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