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第136回 『日枝神社』(2009年1月15日更新)
「苦しい時の神頼み」ではないが、警察庁が発表した正月三が日の全国の主な神社仏閣への人出(主催者調べ)は、過去最高の9939万人。昨年より40万人以上上回ったという。今年の三が日は、全国的に好天に恵まれたこともあると思うが、やはり不景気になると「早く、この状況から脱したい」「神様にお願いしに行かなくては」と思うのが人の常なのかもしれない。
参拝客数が最も多かったのは明治神宮で319万人。元旦は未明から多くの参拝客が列をつくったという。2位以下は、成田山新勝寺が298万人、川崎大師が296万人、伏見稲荷大社が277万人、鶴岡八幡宮が251万人と続く。皆さまはどちらの神社、お寺へ出かけられましたか。私はここ4年、目黒駅から地下鉄南北線で5つ目「溜池山王」にある、赤坂日枝神社にお参りしている。
お参りしたのは2日正午ごろ。昼食時もあってか、境内は割合スムースで、神門まで15分ぐらいで着いた。そこから社殿まで、1列13人が横に並び進んでいくのだが、遅々として進まない。待っている間に、家族連れや女性のグループ、外人の観光客などからさまざまな会話が聞こえてくる。なかには、「なるほど、そうなのか」と勉強になることもある。まさに、情報収集の場だ。
30代と思われる女性3人は、「氏神様(うじがみさま)」の話をしていた。「日枝神社のように全国から人が集まる神社もいいけれど、近所にある氏神様をお参りすると、効き目があるらしいわよ」「でも、どこが氏神様なのか分からない」「インターネットで、あなたが住んでいる『品川区の氏神様』と、調べればいいのよ」「そうなの? 今夜調べて、明日行ってみよう」といった内容だった。
中年のご夫婦は、ほかの神社の話だった。「私のお友達が去年、栃木の佐野厄除大師に行ったら、偏頭痛がすっかり治ったらしいのよ。1月中に行ってみない」と奥さん。ご主人のほうも「会社の同僚に聞いたんだけど、寅さんの、あの柴又帝釈天ってなかなか情緒があっていいらしいよ。京成線の柴又駅から数分で、足の便もいいしね。今度、行こうよ」と情報提供。
なるほど―、30、40分の間にすっかり、いい情報をいただいた感じだ。情報って、いつ、どこから入ってくるか分からないものだ。日中、地下鉄内で会社員同士が話している会話から、目黒駅近くの美味しいお蕎麦屋さんの情報を得たことがある。他人の話を盗み聞きしているわけではないが、常にアンテナを張っておく姿勢は大事かもしれない。今年は神社めぐりで忙しくなりそうだ。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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