広報ショートコラム
 
第133回 『婚活福袋』(2009年1月5日更新)

 デパートの発売りに「婚活福袋」が出た。ご存知の通り「婚活」とは結婚活動の略語で、2008年の「新語・流行語大賞」の候補にノミネートされた。その福袋だが、30歳前後の男性社員が選んだ「勝負服」が入っているものや、スタイリストによる着こなしやメーキャップのアドバイスが受けられる「体験型」のものもある。買ったのは、どんな女性が、あるいは母親なのかは興味深い。

 結婚活動と聞くと、就職活動を連想する。黒いスーツに白いワイシャツ、黒い大型のバッグというリクルートファッションもすっかり定着した。弊社はJAL本社ビルの隣にあるため、就職シーズンともなると、同じファッションに身を包んだ女子大生たちが最寄りの「天王洲アイル」駅を乗降するのを見かけるのだが、失礼ながら、みんな同じ顔に見えてしまう。

 問題はここだ。大勢のなかから選んでもらうためには、もっと個性を強調してもいいのでは。リクルートファッションが黒というのも考えもの。オフィスにふさわしい、淡いブルーやピンクのスーツがあっていいような気がする。自分が一番輝いて見えるものを選べばいいのだ。アパレルメーカーや百貨店から「いまさら何を」とお叱りを受けそうだが、個性は大事にしたい。

 結婚活動もしかり。男性も女性も、一人ひとりがもっと個性を持ってほしいと思う。福袋のファッションのパターンはいくつかあるようだが、女性の「勝負服」が黒いワンピースに白いファーのボレロ、というのではあまりにも寂しい。パンツスーツやエスニック風のドレスが最高にマッチする女性だっているはずだ。そういう個性を自分で見つけてほしい。

 さらに言えば、中身の問題だ。中身といってもエステではない。言葉のキャッチボールができる人だ。そのためには、話題が豊富にするためにも、教養を身につけることが大事だ。教養は学校で勉強して身につけるものではない。本を読み、人の話をよく聞き、何にでも関心を持つことで身につけるしかない。それが自分の肥やしになる。教養は挙措動作をも落ち着いたものにする。

 話題を広げるには、付き合いの輪を広げ、新たな分野の人たちとも接点を持つのもおもしろい。意外と共通点は多いものだし、新たな発見もある。それが言葉に重みを増し、話に深みが加わる。結果として「あの人は面白い」と興味をもたれ、人を引き付けるようになる。内面的にも自分を磨けば結婚活動は合格だろう。今年はちょっと視点を変えてみてはいかがでしょうか。


(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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