広報ショートコラム
 
第130回 『ペットからのクリスマスメッセージ』(2008年12月22日更新)

 1週間前、わが家のパソコンに「メリークリスマス!」というメールが画像2点とともに入ってきた。画像を開くと、主役は猫だった。1つは、床の上の真赤なクリスマス用の小さな箱に猫がすっぽり入り、顔をこちらに向けている。箱の前には、小さなツリーなどクリスマスグッズが置かれている。思わず「こっちにおいで!」と声をかけたくなってしまうようなショットだ。

 もう1つは、テーブルの上に猫がちょこんとお座りしているもの。まるで、猫のぬいぐるみのような感じだ。周りには、サンタクロースの格好をした小さなスヌーピーや、リボンで飾ったプレゼントのミニ箱が散らばっている。こういう写真を見ると、飼い主が文字通り“猫かわいがり”で、ペットにメロメロになるかがよく分かるような気がする。

 2〜3日後の雨の日、近所のクリーニング屋さんに行く途中、2匹の犬を連れた若い女性に出会った。その犬たち、よく見るとジーンズをはいて、ヨットパーカーを着ているのである。太めのベルトまでして、実に格好いいのだ。「衣装代、高いんだろうなぁ」「私ならその分、自分のモノを買うけどなぁ」と思いつつも、それは、ペットのご主人には通用しないことを納得した。

 私は1人暮らしなので、ペットを1人(1匹)部屋に置いて出かけるのは忍びないということを理由に、これまでペットとは無縁できた。しかし、心が癒されることは事実だ。ペットと暮らしていれば、自分のことに加え、ペットのことも話題にするので、話が2倍になり友人との会話もはずむ。「それで−」なんてあいづちを入れようものなら、話は止まらなくなる。

 冷え切った中年夫婦に、ペットを飼い始めたら会話が増えたという話もよく聞く。「○○チャン、朝から何も食べなくて」と奥さん。「それで、どうした?病院へ連れて行ったのか」とご主人。「もちろんよ。どうも精神的に落ち込んでいるみたいで。公園に連れて行ったり、もっと可愛がってあげないと−」。何だか子どものことを話しているようで、失礼ながら笑ってしまう。

 こんな、ささやかな会話から家族が明るくなったそうだ。最近は、「ペット同伴可」という飲食店も増えている。一方で、高齢化社会を迎えて1人暮らしのお年寄りを精神面を支えているのがペットという話もある。人と人のコミュニケーションの大切さはだれもが理解していることだが、いまやペットとのより良いコミュニケーションが求められる時代となった。


(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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