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第127回 『車イスの広報ウーマン』(2008年12月10日更新) 先週、弊社主催のセミナー「読まれる広報、機関誌づくり」には、企業の広報部門や労働組合、大学の広報誌を担当している方など多くのご参加いただいた。編集責任者4人によるパネルディスカッション、産経新聞写真報道局の現場責任者による実技を交えた講義「写真の上手な写し方」は、事務局としても勉強になった。 開催前、ある会社の広報責任者から「社内報を担当している女性なのですが、障害があり車イスでの参加になりますが、大丈夫でしょうか」という連絡が入った。当社としては大歓迎だが、会場の受け入れ態勢もある。早速、会場となる日本記者クラブに相談したところ、問題はないということだった。当チームとしてもお世話させていただく担当者を決めて、当日お待ちした。 セミナーのスタートは午前10時。9時30分には、会場のある9階エレベーターホールに1人で現れ、「おはようございます」と元気に挨拶された。席に案内しながら「何かご不便なことがありましたら、事務局の者にいつでもご遠慮なく声をかけてください」と伝えると、「ありがとうございます。そうさせていただきます」と素直に聞いていただいた。主催者としても気持ちがいい。 午前のパネルディスカッションでは、パネリストの話を熱心にメモしていた。午後の最初のプログラムは、グループ別に、それぞれに抱えている問題点などついて情報交換してもらおうというグループディスカッションだ。同じチームのメンバーと、皆さんが持参した社内報や機関誌を見ながら和気あいあいと意見交換していた。はつらつとしていて、私たちの心配は杞憂に終わった。 最後のプログラムは写真撮影の実習。参加者が2班に分かれ、一つは会議を続け、もうひとつの班はその模様を撮影、それを写真のプロに講評してもらうというものだった。彼女は、車イスを自由自在に扱い、私たちの視点とは違った角度から撮影を楽しいでいた。講師から「会議に参加している方の手の表情など、いいところを撮っていますね」とほめられ、ちょっと満足気に見えた。 名刺交換を兼ねた懇親会では、他の参加者や講師と積極的に名刺交換。彼女はいつの間にか人気者になっていた。帰り際「どうしても社内作業が中心になるので、今日はいろいろな方の話をうかがえて大変うれしかった」と、にこやかに語った。再び1人で地下鉄に乗り、元気に会社に帰っていった。私たち一人ひとりの胸に、前向きでさわやかな印象を残していってくれた。 (広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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