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第122回 『山手線で、ビールとチューハイ』(2008年11月14日更新)
こうした光景は、すでに日常茶飯事になっているのだろうか。昨夜の帰宅途中、山手線の電車内で缶ビールと缶チューハイを立って飲んでいる若者2人に出くわした。歳は30前ぐらい。酔ってはいないし、談笑しながらお茶でも飲む感じだった。私は2駅ほど2人の様子を見ていたが、口元の缶の傾き具合からすると、私が乗った駅の5つか6つ前の駅から飲んでいたようだ。
時間は夜10時半前後。車中は、残業帰りであろうサラリーマンや、仲間たちと食事をして家路を急ぐ女性グループなどで、それなりに混んでいた。だから、2人の姿はかなり異様にうつった。しかし、車中でお酒を飲むことを注意する人はいない。最近は、注意をして殴られたり、殺されたりすることもある。うっかり声もかけられない。
2人の感覚からすれば「車中で水やお茶を飲んでいるのに、ビールやチューハイがなぜ悪い」ということかもしれない。しかし、ものごとには限度がある。自分は酔わないから、顔に出ないからと、仕事中、デスクにアルコール類を置いてコーヒー代わりに飲んでいたらどうなるだろう。やはり、飲み物にもTPOがある。その場に応じた飲み物を選んでほしいものだ。
話は変わるが、先月、ニューヨークでこんな光景を見かけた。マンハッタン59丁目にあるタイムワーナーの高層ビル。地下鉄が6本も交差しているところだけに、夕方の帰宅ラッシュの混みようは大変なものだ。その1階に人気ブランド「コーチ」のショップがある。そのショップで、スタッフからコーチの財布の使い易さを聞いていたところ、日本人女性4人が入ってきた。
そのうち2人が、スターバックスのコーヒーを片手に持っていた。私に説明していたスタッフは、明らかにイヤな顔をした。ニューヨークでは、道路を歩いている時も、スーパーなどで買い物をする際も、コーヒーを片手にという人は多い。しかし、ブランドショップでは、そんなことはしない。外人の片手コーヒーが格好いいとでも思ったのだろうか。はなはだしい勘違いである。
ときどき、思う。日本人は心にもっと威厳を持ってほしいと。最近、若者に限らず節操が無い。物まねばかりだ。奥ゆかしい日本人らしさ、自分らしさを大切にしてほしい。本人は格好いいと思っているのかもしれないが、はたから見ると実にみっともない。目標を定めて自分なりの道を歩んでいくことが大切だ。私自身の反省も込めて。
(広報フォーラム事務局・山本ヒロ子)
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