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ファッションコラム最新号

Vol. 469 ブリティッシュスタイルでテーラード


 10月に入り、さすがにノースリーブや今夏大人気だったベアトップ姿の人は見かけなくなりましたが、いま街中は、半袖、長袖、薄手の羽織物とさまざまなアイテムが混ざり合う、衣替えのシーズンを迎えています。東京でも朝晩冷え込み始めることもあり、そろそろ秋のジャケットを購入しようかと思っている方も多いはず。

 今シーズンのジャケットは、何といってもブリティッシュスタイル。グレンチェック(glen check)やヘリンボーン(herringbone)といったイギリスの伝統的な織柄を用いたテイラードカラーのジャケットが主役です。

 「グレンチェック」とは、「グレナカートチェック(glenurquhart check)」とか「グレナカートプラッド」とも呼ばれているチェック柄です (「Vo.165 チェックの話」 にも、ツイードの流行に併せて、この柄詳しく書いています)。
 経(たて)糸・緯(よこ)糸ともに濃色2本、明色2本、濃色4本、明色4本を繰り返して綾織りにした織物で、千鳥格子やヘアライン格子など細かい格子を組み合せた格子柄。イギリスの伝統的な柄として、トラディショナルなスーツやジャケットに用いられ、落ち着いた雰囲気を醸し出してくれます。

ブリティッシュテーラード

 また、グレンチェックは「プリンス・オブ・ウェールズ」とも呼ばれます。“Prince of Wales"は王位継承権を持つ英国の王子の呼称ですが、英国王エドワード7世がグレンチェックを好んで愛用したことから、この名で呼ばれるようになりました。また、ヘリンボーンは、日本でいう杉綾のことで、“ニシンの骨”のような柄に見えることから、この名がつきました。トラディショナルなジャケットにはよく用いられる柄ですが、今年は、いずれの柄にしろ、インパクトのある大柄のものが新鮮です。

 また、当然のことながら、ジャケットのカラー(衿)は、英国トラディショナルなテイラードカラー(tailord collar)で、特に、ダブルブレストカラーがお勧めです。

 最近ではほとんど見なくなっていた女性のダブルスーツも、今年は新鮮に映るはず。トラッドでありながら流行を取り入れるなら、スカートやパンツにちょっとした変化(例えば、裾などにアンシンメトリーが入ったデザインなど)のあるものを選ぶと良いかも知れません。
 ダブルジャケットは重くダサい感じに見えないよう、ボタンを外し、動きのある着こなしを意識して。また、ショールやスカーフを上手に使って、エレガントな装いを作りましょう。




 2000年7月にスタートしたこの「ファッションちょっとアドバイス」は、2014年2月(vol.458)を最後に3年ほどお休みをいただきました。長い間、多くの方に読んでいただいた当時の記事からは、時代とともに進化するもの、普遍的に愛されるものが見えてきます。それらはみな暮らしを映すものでもあります。
 今回、“いま”のトレンドをリサーチしながら日々の暮らしに役立つ情報を発信すべく、このコラムを再開しました。毎月2回、ファッションを核にさまざまなアイテムやコーディネート、また正しい取り扱いやお手入れ方法などなど幅広く紹介していきたいと思っています。



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