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Vol.426 カーボンオフセット付き衣料品

2009年10月26日更新

 先ごろ、鳩山政権は環境対策として、2020年までに90年度比25%の二酸化炭素排出量の削減という大胆な数値目標を国連で発表しました。25%削減は社会全体としての大きな目標です。この目標に向かって、個人レベルで出来ることには限界があるとはいえ、CO2の削減については、毎日の生活の中でも実践していく意識は大切です。

 環境対策商品として、カーボンオフセットという考え方を付加した商品が市場に出回るようになり、衣料品でも今年に入って、量販店やメーカーなどから企画商品として店頭に並ぶようになりました。

カーボンオフセット付き衣料品

 カーボンオフセット(carbon offset)とは、「ある場所」で排出されたCO2などの温室効果ガスを、植林、森林保護、クリーンエネルギー事業などによって、「他の場所」で、直接的、間接的に吸収して、地球全体として相殺しよとする考え方です。直接的というのは、植林などによって二酸化炭素の吸収量を増やし固定する、または二酸化炭素の固定化技術によって減らすというもの。間接的というのは、京都議定書で定められたクリーン開発メカニズムなどを通して、途上国の設備を先進国の削減技術を用いて改良し、排出する二酸化炭素量を減らすというものです。

 衣料品等に付いているカーボンオフセットは、直接的なものがほとんどです。関東や関西を中心に店舗展開している量販店のイズミヤは、PB「グッドアイ」のシリーズで、今春夏のTシャツにカーボンオフセットを付けて売り出しました。具体的には、販売価格のうちの2円分をCO2排出権の取得に当てるというもので、排出権はインドの風力発電プロジェクトで2000トン分を取得したというものです。

 この他にも、婦人服の製造メーカーの旭屋では、レディスウエア「コルピコ」にカーボンフセットを付与して、初年度100トン分を取得。またルシアンは今春夏から販売したオーガニック100%のレディスインナー「エコビッツ」にカーボンオフセットを付与し、同じくインドでの風力発電に貢献。そして、クロスカンパニーは創立10周年を記念して、砂漠緑化を支援するプロジェクト「ワン・ツリー」を立ち上げ、カーボンオフセット付与の商品を販売し、Tシャツの収益の4%を中国内モンゴル自治区の砂漠に木を植える事業に当てるとし、すでに発売枚数は1万枚を超えているそうです。

 衣料品は古着や再生品など、リユース(再利用)しやすい商品です。このような考え方で衣料品を大切に扱うだけでなく、CO2の削減という最先端のエコ運動であるカーボンオフセットの考え方を身近に感じることが出来る商品としても期待できます。