近年は、普段着として着物を着る習慣がなくなってしまいましたが、お正月くらい着物を着てみたい!と思っている方も多いのではないでしょうか。普段は着慣れない着物ですが、二十歳を過ぎた方なら振袖、結婚をしている方なら嫁入りの時に用意してもらった付け下げの一枚は家の引き出しに眠っているのではありませんか?折角のお正月休みですから、着物で和の心を満喫してみたいもの。晴れ着を着るとなると、何かと大変!と思いがちですが、まずは着てみることが大切です。堅苦しく考えずに自分流にアレンジしてきれば楽しさも倍増です。

年が明けてすぐに訪れる成人式では、フリルや花、レースでデコレートされた振袖スタイルが注目される装いになるでしょう。神田うのさんが結婚式で着用したフリフリの半襟や帯揚げ、レースがついた裾除けなど、およそ和の世界には似つかわしくないと思われるような晴れ着のアレンジも、若い世代には違和感なく受け入れられているようです。
こんなアレンジを取り入れる場合のポイントは、胸元になります。長襦袢の白襟を刺繍襟や絞りのボリュームのある襟にするだけではなく、着物と長襦袢の間に挟む伊達襟(飾り襟)にチュールレースやメッシュ、金銀の緞子や毛皮などの目を惹く素材を使うと今風の装いになります。帯締めにはストーンやブローチ、コサージュなどを代用したり、帯締めの上にチェーンを飾り付けるのも新鮮です。チェーンだとハードになりすぎる場合は、レイヤーのネックレスでも素敵です。帯揚げには、従来の鹿の子絞りを使うだけではなく、小さめのファーの襟巻きを使ってみるのも雰囲気が変わって面白いですね。
帯結びに少し自信がなければ、外出時は今年一番人気の大判のショールを2枚重ねにして、帯が隠れるように羽織るといいでしょう。胸元はデコレートしているのですから、こちらの方は隠さずにしっかりと見せるように羽織ることがポイントです。
さらに、胸元のアレンジだけではなく、和装用のバッグではなく小さめのお洒落なファーのモコモコバッグを持ったり、足袋も派手な色味や柄のものを選ぶなど、小物類にもこだわりたいものです。着付けに自信がなくても、可愛らしいアレンジや小物使いで視線を色々なところに向けさせることができるので、粗隠しにもなって一石二鳥です。
年に一度のお正月ですから、日本の伝統である着物を楽しむ遊び心を持ちたいものですね。