今年の桜の開花は、暖冬の影響で例年より1週間から10日早く、すでに東京では3月20日に開花宣言が出されましたね。基準となる標本木の花が数輪咲いた状態を開花と言うので、8割以上の蕾が咲き開く満開の桜を堪能できるのは開花宣言から10日程度経ってから。東京近郊では、天気さえ良ければ、まさにこの土日あたりが絶好のお花見日和と言えるでしょう。

お花見に欠かせないのが、お花見弁当ですね。デパ地下や駅ナカのお店では、会社帰りの5時過ぎになると、お花見弁当を当て込んで松花堂弁当や懐石弁当が2000~3000円という手頃な値段で山積みされています。これらのお弁当が飛ぶように売れているのは、味は言うに及ばず、見た目の美しさを大切にきれいに詰められた美味しそうなお弁当の彩りに、ついつい手が出てしまうからでしょう。
夜桜を見ながら気の合う仲間と花見酒もいいですが、お昼休みの時間を利用してオフィス周辺の桜を眺めつつ、自前のお弁当とともに優雅な野点を楽しんでみてはいかがでしょうか?
そんな粋な野点のための茶道具をデザインしたのが永澤陽一氏です。実はこの彼、「ファッションちょっとアドバイス」で何度か取り上げようと思いつつ、なかなか実現していなかった私が非常に興味を持っているデザイナーの一人なのです。今回ご紹介したい茶籠は、永澤陽一氏と京都の淡交社(茶道裏千家の出版物を扱っている会社)とが組んだ商品で、京都出身の彼ならではのエッセンスの効いた洒落た一品です。革の持ち手がお洒落な籐の籠に、お茶道具一式(茶碗、茶筅、なつめ、茶杓)が入り、野点はもちろんのこと旅先やオフィスなど、持ち歩いてどこでもお茶を楽しむことが出来る粋なセットになっています。お茶の作法が分からなくても、こんなお洒落なセットがあれば、野点を気軽に楽しむことが出来ますね。お洒落な籠バックを手に提げて出かけるお昼休みのちょっとした贅沢な野点の時間。ハイセンスな生活をしている人ならではの極上のひと時になるはずです。
また、ランチタイムのお花見に欠かせないのがお花見弁当ですが、普段のお弁当の中身で充分です。詰める容器を変えてしまえば、上等な花見弁当に早変わりです。漆器や籠などの容器を購入する必要はありません。ハンズやバラエティショップを覗けば、紙製の容器が10枚単位で売られています。普段と同じお弁当が、竹筒弁当風にも、松花堂風にも、点心懐石風にもなり、素敵なお花見弁当にはや代わりします。食べ終わったら、紙容器はゴミに捨てられますから、帰りはハイセンスな茶道具が入ったバックとポットぐらいです。
年に1度しか楽しめない桜の下で、優雅に野点とランチ。極上のお昼休みの過ごし方と言えるのではないでしょうか?