Vol.301 今年はワンランク上のおとなの浴衣スタイル

2006年7月31日更新

 夏の着物というと搦み(からみ)織りが特徴の絽(あるいは紗)の着物になります。産地からいうと、夏大島、夏塩沢といった超高級品は別格としても、夏を感じさせる小千谷縮や絹紅梅(独特のシャリ感が特徴)、苧麻で織られた上布(越後上布や宮古上布は有名ですね)、沖縄独特の芭蕉布などがあります。夏でなければ着られない見た目の涼しさと着心地を実感させてくれる夏だけの特別な着物です。

  
今年はワンランク上のおとなの浴衣スタイル
  

 浴衣は着たことがあっても、そんな着物なんて着たことがない!という人にとって、今年の浴衣は、見た目にも涼しい、そんな夏限定を感じることができる上質の着物を浴衣として着ることができます。
 浴衣といっても綿100%ではなくて、麻を少し混ぜて、上布の高級感と涼しさを取り入れて手の届く値ごろ感の浴衣が今年はたくさん出回っています。上布の柄として使われる絣や縞を織り込んで、上布風にアレンジしたり、泥染めや藍染で奥州小紋など浴衣では使われない小紋柄で上質な夏着物風を演出しています。
 ですが、浴衣として売られているわけなので、そんなに堅苦しく考えなくても、手軽に浴衣を着て、昼間のショッピングやホテルのレストランでの食事などに着て行くと、着物も上手に着られるお洒落な人!と思われるはずです。
 浴衣なので長襦袢まで着る必要はありませんが、折角なので、肌襦袢に半襟をつけて、白の薄い裾除けを着ると、まるで上等の夏着物を着ているのと変わりません。さらに、夏用の薄い足袋を履くと完璧です。帯は半幅帯にせず、八寸帯に帯締めと帯揚げをすればお出かけ用のスタイルになります。

 小物は専用の物でなくても、洋服に合わせられる籐製のバッグは、値段が安いものでも、デザインの可愛らしいものがたくさん売られていますので、そういうもので代用しまいましょう。涼しさを演出するのに、普段バッグに忍ばせている扇子を帯の胸元に差しておくと、涼を取るときだけでなく、ご挨拶をするときや品物をお渡しするときにも使えるので便利です。

 帯に挟む根付も呉服売り場に洒落たものが飾ってありますが、結構値段が高いものばかりです。4、5百円の好みのストラップ飾りに、トンボの羽根型に切ってニスを塗った厚紙をつければ着物用の根付に早替わりしますので、お試し下さい。