Vol.286 白 on 白  白に包まれて(繭)

2006年4月3日更新

 桜の季節が到来し、巷は、暖かい風に誘われて、ファッションの彩りも少しずつ変化を見せています。
 お気づきでしょうか? 冬のコートから春のコートに衣替えした人のコートが白! ジャケット一枚で歩いている人のジャケットが白! そうなのです、今シーズンのトレンド色は白です。それも純白の白です。

  
白 on 白  白に包まれて(繭)
  

 日本人はこの純白の白は大好きで、明度の高い白ほど白と認識して、好きな白と評価します。ファッションの世界で白が人気になってくると、当然のことながら、白物家電も白、人気の乗用車の色も白が溢れてくるようになりますから、この夏から冬にかけての街並みは、至るところで白の洪水になるはずです。

 今年の白の面白さは、白に白を組み合わせて、白一色になるというスタイルです。特に、一枚で身体のほとんどの部分を包み隠すロングドレスやコートに白だけを使ったファッションは目を引きます。私たちが日常に着用する服の場合、シャツブラウスにスカート、ジャケット、コート、それにブーツ(または靴)にバックを抱えて出かけるスタイルとになりますが、このアイテム全てに純白の白を使い、白一色にするのが今シーズンの面白さです。
 昨シーズンの黒の人気も同様なのですが、今回の白の人気は、今までのように白や黒に差し色をポイントで加えるのではなく、白の明度や素材の質感を変えて、白に白を組み合わせていくところです。白以外の色を加えるにしても、ヌードピンクやヌードベージュなど、肌の一部になるような色で肌の延長を演出したり、茶色やゴールド、メタリックシルバーなど、白を邪魔しない色味を加えます。

 VOGUE・JAPAN5月号では「I Love White」ということで、人気の白の特集をしています。色々なアイテムをスタイル別に分けて100の商品を紹介していますので、白をどんな風に着こなそうか考慮中の人には参考になるのではないでしょうか?
 私の今シーズンの白のお薦めは、ヴォーグ・ジャパンで酷評されていたダイアンキートンやユマサーマンの白いコートを羽織るスタイルです。コートオンは難しいと書かれていますが、今年らしい白のアイテム使いとして、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
 日本人は歳をとってもいつまでも幼い顔をしていますので、白は意外に誰でも似合って無難に着こなせ、白コートは日本人の本来の品格を上手に演出してくれる日本人向けの色なのです。