Vol.161 自分で出来る浴衣の手入れ法

2003年8月26日更新

 九月に入ったら、そろそろ今年の浴衣もお手入れして片付けようかな~と、考えている人も多いはず。夏祭りのほんの、二、三回程度しか袖を通していない浴衣でも、お高いものだからと、ついついクリーニングに出してしまいがちです。
 でも、浴衣は着物でいえば普段着。皆さんが着ている浴衣は、昔で言えば、湯上りに羽織っていた綿の着物でジャブジャブと手洗いしていたものです。手洗いとまではいかないにしても、自分で洗っても、そうそうトラブルを起こすようなものではありません。だからクリーニングもいいですが、ご自分で洗ってみるのもいいのではないでしょうか?

  
自分で出来る浴衣の手入れ法
  

 そこで今回は、出来るだけ面倒なく洗える手入れ法をご紹介します。
 まず、洗う前に浴衣を広げて汚れをチェックします。今年は特に天候が悪かったので、普段、着慣れていない人は、着物の裾部分が泥はねしたりして汚れている人も多いはず。そういう場合は、部分洗い用液体洗剤かおしゃれ着洗い用の中性洗剤(ない場合は台所洗剤でもOK)を直接、汚れている部分につけて揉み込んでおきましょう。汚れがひどい場合は、この段階で少し手で揉み洗いしておくといいでしょう。また、見た目にはまったくきれいに見える部分でも、襟(衣紋のところ)、肩から背中上部のところは、汗を吸っていて、翌年取り出したら黄色く変色していた!となりがちなところです。ですから、この部分にも、予め液体洗剤の原液を直接塗り込んで、生地になじませておくといいでしょう。それから洗濯しますが、洗濯する前に、浴衣をきれいに畳みます。和服の畳み方を知らない人は、脇縫い、背縫いの直線と襟付けの線に沿って畳みましょう。両袖と着物裾部分が内側に入るように、着丈の4分の1の長さに四つ折りして、袖や裾が出てこないように、4つの隅をプラスチックピンチで留めるか、仕付け糸で綴じ付けます。洗濯は洗濯機を使い、水流は手洗いコースの弱水流で洗います。大きめなネットがあれば、その中にこの状態で入れて洗ってもいいですし、ネットがなくても、水流が弱ければ、この状態で洗っても大きく形態が変わることがないでしょう。水流が弱い分、汚れ落ちがよくなるように洗剤は洗濯用の(粉末)弱アルカリ洗剤を使ってください。着物と言えども綿ですから大丈夫です。蛍光剤では1回の洗濯で色が変わることはありません。すすぎは洗剤が残らないように2回以上行いましょう。脱水は1分を目安にしてください。仕上げすすぎの時に、柔軟剤とのり剤を1:1の割合で投入されるようにセットするといいでしょう。こうしておけば、あとのアイロンがけが簡単で、きれいにしっかりとかけることができます。

 最後に、干し方です。仕上げにアイロンをかけますので、洗濯時につけたピンチや仕付け糸を外し、畳んだ状態でふた折になるように干しましょう。1時間を目安に内側になっているところが外側になるように干し直し、さらに1時間干した後、アイロンをかけます。ですから、まだちょっと湿っている状態でアイロンをかけます。
 アイロンは一番高い温度にして、縫い目を左手で引っ張りながらアイロンをかけていきましょう。畳んで干していますので、形態が崩れていませんし、洗濯の際に柔軟剤とのり剤で処理していますので、小じわがきれいに取れて、しゃきっとした仕上がりになるはずです。

 浴衣の洗濯は天気のいい日を選んで、干すときは直射に当たらないようにするのがポイントです。
 木綿の浴衣ぐらい、自分できれいに洗えると、来年もまた着るのが楽しみになるものです。一度、試してみてくださいね。