Vol.84 マイナスイオンを発生させる衣類って?

2002年2月27日更新/隔週月曜日に更新

 最近巷では、マイナスイオンが大流行!その効果がはっきりしないにもかかわらず、色々な電気器具や素材にマイナスイオンをうたった商品が氾濫しています。

  
マイナスイオンを発生させる衣類って?
  

 マイナスイオンを一躍有名にさせたのが、東芝のエアコン「大晴快」。エアコンに高電圧をかけて空気中の酸素分子や水分子に電子を付与してマイナスイオン電荷をチャージするというもの。そうして作られたマイナスイオンの効果はさておき、空気清浄機や家電製品にこの機能を付加した商品が発売されています。
 家電製品ばかりではなく、最近では、私たちが着用する衣類にまでマイナスイオンの効果効能がうたわれていたりします。

 衣類の場合、マイナスイオンを発生させる物質を付着させたり、繊維原料に練りこんだりして、効果的にマイナスイオンを発生させているということです。マイナスイオンを発生させる物質としては、よく知られているトルマリン(電気石)、備長炭、天然特殊鉱石、古代海底層のミネラル成分等々・・・。
 大手繊維メーカーや染色加工メーカーも参画してのマイナスイオン付加衣料の開発ですが、先に書いたように、電化製品の場合、電圧をかけてマイナスイオンを作っているわけですから、根拠なしとは言いませんが、ごくごく微量のマイナスイオンを発生させるかもしれないという物質を練りこんだり付着させて、マイナスイオン効果をうたうなって!と思いませんか?
 マイナスイオンのリラックス、リフレッシュ効果、自己治癒力の改善、増進など、人体への効果が研究はされているものの、まだ確かなことは分かっていません。ましてや、その効果を暗に期待させるような、付加衣料の開発は、マイナスイオン商品の市場の拡大と浸透が期待できるとはいえ、決して着用者の側にたった商品開発ではありません。
 何故、私たちは衣類を着用するのか、その原点に立ち返って、機能性繊維の開発は行ってもらいたいものです。