(29)三位一体で認知度と好感度向上

JXエネルギー 執行役員広報部長・武本修氏

日本工業新聞社の経済情報紙「フジサンケイ ビジネスアイ」にて、広報部門のエキスパートに取材をしてご紹介しております。

フジサンケイ ビジネスアイ
コーナー 「広報エキスパート」
取材先 JXエネルギー 執行役員広報部長・武本修氏
新聞発行日 2016年9月23日(金)

広報のプロに広報戦略を聞く。広報エキスパート

【プロフィル】
武本修氏(たけもと・おさむ)
1984年早大商卒、日本石油入社。2005年新日本石油小売販売本部販売1部Dr.Drive推進グループマネージャー。08年中部支店販売1グループマネージャー。11年JX日鉱日石エネルギー小売販売本部販売総括部副部長。14年北海道支店長。16年4月から現職。


─総合エネルギー企業としての取り組みを進めています
 社会の変化に伴って、お客さまのエネルギーに対するニーズは多様化しています。これまで当社は、「ENEOS」ブランドでおなじみのサービスステーション(SS)におけるガソリンなど石油製品の精製・販売を中心に事業を展開してきましたが、お客さまのニーズにお応えするため、石油ビジネスをコアとしながらも、総合エネルギー企業として電気、ガス、水素など多様なエネルギーを扱うビジネスモデルにシフトしました。


─具体的には
 本年4月からは東京電力エリアで家庭用電力「ENEOS でんき」の販売を開始。また、クリーンなエネルギーとして今後の普及が見込まれる水素への取り組みも進めています。水素ステーションの整備を積極的に進めており、これまで、東京、大阪、名古屋、福岡の4大都市圏を中心に37カ所で開所しました。新規ビジネスである「家庭用電力」や「水素」のPR活動として、テレビCMでは、男女問わず人気がある女優の吉田羊さんを起用しています。特に家庭用電力のCMでの演技が好評で、「ENEOS でんき」の認知度アップに結び着きました。


─ 企業スポーツにも力を入れています
  「JX-ENEOS野球部」は都市対抗野球で史上最多の優勝11回を誇る歴史と伝統のあるチームです。女子バスケットボールチーム「JX-ENEOSサンフラワーズ」は今年、Wリーグ8年連続19回目の優勝を果たしたチームで、リオデジャネイロ五輪にも4人の選手が出場しました。両チームとも「JX」「ENEOS」の名を冠しており、当社のPRにつながっていることはもちろんのこと、応援を通じて社員のみならず、「ENEOS」のSSを運営する特約店を含めたステークホルダーの一体感醸成に結び付いています。


─企業スポーツはCSRの観点からも意義があります
 チームの活動に加え、JX-ENEOSサンフラワーズの現役選手やオリンピックなどで活躍したOGが指導する「JX-ENEOSバスケットボールクリニック」を全国各地で開催し、ご好評をいただいています。障がい者スポーツ、アマチュアスポーツにも積極的に協賛しています。また2020年の東京五輪・パラリンピックのゴールドパートナー(石油、ガス、電力供給)になりました。


─災害時などの対応で気を付けていることは
 お客さまが知りたい情報を正確に、タイムリーに発信することに重点を置いています。熊本地震の時は、ホームページ掲載などを通じて、SSの営業情報を発信し続けました。危機発生現場における情報発信力についても強化を進めています。南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの大規模災害に対応すべく、事業継続計画(BCP)を策定し、訓練を実施しています。


─今後の広報活動の展望は
 奇をてらわず、等身大の姿を伝えることが重要だと考えています。宣伝活動では、まず、エネルギーという商品をお客さまにより深く知ってもらい、好感を持ってもらうことを意識しています。「広報」と「宣伝」さらに「企業スポーツ」が、三位一体となって、「JX」「ENEOS」の知名度や好感度を高めていきたいと考えています。


(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子 2017.1.13掲載)