(135)電気ケトル

  お湯を早く沸かすだけでない


電気ケトル

 短時間で必要な分だけお湯が沸かせる電気ケトル。スイッチひとつでお湯を沸かし、沸騰すると自動でスイッチが切れる優れもの。忙しい朝やすぐにお湯を使いたいときに重宝します。数ある電気ケトルのうち、1リットル容量の4機種 Ⓐ一般タイプ(安価) Ⓑ一般タイプ Ⓒ二重構造(樹脂) Ⓓ二重構造(フッ素加工の内容器) を選び、①湯が沸くまでの時間 ②スイッチを入れてから30分後の水温 ③表面の最高温度 ④満水時の重量を比べてみました。

 温度センサーを本体内側の中心と外側の中央の2カ所にセットし、1リットルの水を入れ、水温を23℃に調整します。ふたを閉め、湯が沸いて自動でスイッチが切れるまでの時間と30分後の水温、外側表面の温度を測定しました。

 その結果、湯が沸くまでの時間はⒶ8分4秒 Ⓑ4分29秒 Ⓒ4分30秒 Ⓓ4分45秒でした。どのテスト品も保温機能はありませんが、30分後の水温は、Ⓐが85.9℃、Ⓑが82.9℃に対し、Ⓒは89.2℃、Ⓓは91.2℃とⒸ、ⒹはⒶ、Ⓑに比べてより高い温度を保っていました。外側の温度は、Ⓐ85.0℃、Ⓑ78.9℃と触れないほど熱くなっていたのに対し、Ⓒで56.0℃、Ⓓでは45.4℃とそれほど熱くなっていませんでした。Ⓒ、Ⓓはともに二重構造になっているため、湯は冷めにくく、外側は熱くなりにくいようです。

 真冬時の冷水を想定して10℃の水を沸かした場合、23℃のときと比べてどれも沸く時間が延びましたが、その増加の程度は、Ⓐ +1分7秒 Ⓑ +52秒 Ⓒ +46秒 Ⓓ +38秒と、Ⓓが最も小さい結果でした。

 1リットルを入れた満水状態での重さは、Ⓐが1560g、Ⓑが1737g、Ⓒが1734g、Ⓓが2023gで、Ⓐが軽くて扱いやすいと言えます。一方、ⒹはⒶの1.3倍ほどの重さになり少々重く感じるかもしれません。


評価結果


 お湯が沸くまでの時間はカタログなどに載っている場合もありますが、重さや扱いやすさなどは実際に店頭で構造を見たり、持ってみたりして確認して選ぶとよいでしょう。

(2016.12.16)


産経新聞掲載記事『比べる×調べる』
生活科学研究室