(126) シリコンラップ製品


 食品を冷蔵庫で保存したり、電子レンジで温めたりする際には、食品用ラップを使用することが多くあります。食品用ラップは使い捨てですが、ここ最近、繰り返し使用できるシリコン素材のラップ製品をよく見かけるようになりました。そこで、その使い勝手について調べてみました。評価した製品はシート型、枠型、キャップ型の3タイプ・6点です。

 使用できる器の直径は、シート型がシートの約1.2倍の大きさまで、枠型も枠の内径以下と幅広く対応できます。一方、キャップ型はキャップ直径よりも1〜3cm大きいサイズのみに限定されてしまい、手持ちの器に合わないと使えません。取り付けは、枠型が押すだけと非常に簡単なのに対して、シート型とキャップ型は伸ばしながら密着させるため、慣れないとややつけにくいかもしれません。

 密着性の評価は、水の入った器に取り付け、垂直に傾けて回転させ、漏水しないかを観察しました。食品用ラップでは漏水してしまうので、漏水しなければ密着性が高いと評価しました。結果は、どのタイプも縁が真っ直ぐで表面がなめらかな器であれば、漏水することはありませんでした。中でもD、E、Fは縁に多少の凹凸や表面にザラつきがあっても漏水しないことから、密着性はより高いと考えます。

 次に、耐熱ガラス容器に200ccの水を入れ、電子レンジ600Wで、2分間加熱した際のシリコンラップの状態を観察しました。A、B、Fは電子レンジでの使用方法について明記されておらず、密閉状態のまま加熱したところ、ドーム状に膨らみ、Fに至ってはシリコンラップが外れ飛んでしまいました。その他は明記されており、空気が抜けるようにのせて加熱したところ、C、Dはわずかに膨らみましたが、問題なく使用できました。安全性を考えると、電子レンジで使用する際にはどのタイプも必ず空気穴を確保するよう注意が必要です。

 続いて、A、B、D、Fについては、電子レンジでの繰り返し使用を想定して、前述の加熱条件で100回使用しました。どのラップも特に形状、硬さの変化等はみられず、電子レンジでも繰り返し使用できることを確認しました。ただし、温める食品の種類や加熱時間、電子レンジのワット数によっては、過加熱になる可能性もありますので、注意表示に従って使用するようにしてください。また、加熱直後は容器だけでなくラップも高温になり、取り外す際に蒸気が出ますので、取り外しにも十分注意が必要です。

密着性 結果一覧

 今回の結果から、使用できる器の制限はあるものの、シリコンラップの密着性の高さを確認することができました。また、電子レンジの使用でも空気穴を確保すれば、安心して繰り返し使用できますので、エコにもつながるといえます。取り付け方のコツをつかむと、手軽に使いこなせますので、ぜひ繰り返し使ってみてください。

(2016.08.12)


【シリコンラップ製品の保管方法】
使用後は、台所用洗剤で洗い、よく水気をふき取ってから保管しましょう。シート型は密着させる面を内側にして丸めたり、密着面同士を合わせて半分に折ったりしてから保存袋に入れるとコンパクトに保管できます。枠型とキャップ型は折りたためないので、クリアファイルに挟んだりして立てかけておくと、省スペースでホコリもつかずに保管できます。フックに掛ける場合も、ホコリがつかないように袋を利用しましょう。


産経新聞掲載記事『比べる×調べる』
生活科学研究室