(123) ショッピングバッググリップ


 スーパーやコンビニなどの買い物帰りに、レジ袋の持ち手が手に食い込んで痛い経験をした人は多いと思います。ここ最近、レジ袋の持ち手に簡単装着するだけで、痛くならずに持ち運べるバッググリップが種類も豊富に販売されています。そこで、どの程度持ちやすくなるのか調べてみました。評価したバッググリップは4点。レジ袋と持ち手幅の広いエコバッグと比較してみました。

 バッググリップの有無で食い込みに違いがあるのか、工作用粘土を使用してモデル実験を行いました。レジ袋に1kgの重りを入れ、手に見立てた長方形の粘土塊(幅7㎝×厚み2.8㎝)の上に30秒間つり下げ、外した後の粘土の形状を観察しました。変形が少ないほど痛くなりにくく持ちやすいと評価します。

 レジ袋では両端が深く食い込み下端まで粘土が押し下げられて変形したのに対し、バッググリップはどれも変形は少なくなりました。特にCは上面にごくわずかに跡がつく程度で、その他もA、B、Dの順で両端に凹みが見られる程度でした。Cと他のグリップとの違いは、握り込む部分が直線的なデザインで長さが12㎝と長いことです。また、エコバッグもバッググリップには及ばないものの、変形は少なくなりました。

 この時、持ち手を握っている指にはどの程度の力がかかっているのか、親指に感覚を数値化するセンサーを取り付け、1kgの重りを入れたレジ袋を持った際の最大負荷を測定しました(測定機:HapLog/テック技販社製)。結果にバラつきがでないよう女性研究員1名で行いました。バッググリップの数値はレジ袋に比べかなり減少しました。食い込みのモデル実験結果と同様にCが最も小さく、A、B、D、エコバッグの順になりました。


商品・実験結果一覧

 今回の実験結果から、バッググリップを使用すると、手への食い込みが緩和され、指への負担も少なくなるので、持ちやすくなることが確認できました。手のサイズにもよりますが、握り込む部分は手の幅よりも長く、直線もしくは手の形状に近いごく緩やかなカーブで、太くしっかりとした固さのものの方が、手や指にかかる重さを均一に分散させて、食い込みをしっかりと防止できます。選ぶ際のポイントとして、参考にしてください。また、持ち手幅の広いエコバッグもバッググリップほどではありませんが、レジ袋に比べて、食い込みや指への負担が軽減されていましたので、手持ちのものがあれば、バッグに入れておくと痛くなりにくくて便利です。

(2016.07.01)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』
生活科学研究室