(111) 軽い力で開けられるオープナーは?

 海外製のびん詰めや古くなった調味料のふたなどとても固く、開けるのに苦労したということはありませんか。そのようなネジ式のふたを軽い力で開けるためのグッズ(オープナー)が数多く売られています。そこで、どのようなタイプのグッズが軽い力で開けられるかテストしました。


オープナー

 テストした商品は、Ⓐ伸縮する開口部にふたを挟むタイプ Ⓑ開閉する柄にふたを挟むタイプ Ⓒ三角形の内側にふたを引っかけるタイプ Ⓓベルト形状でふたに巻くタイプ の4品です。  テストは、モノをつかむ際に必要な力のほとんどが集中する親指に、感覚を数値化するセンサーを取り付け、各グッズでふたを開ける際にかかる最大負荷を測定しました(測定機:HapLog/テック技販社製=写真1:測定風景)。開けるふたは、新品・未開封品のアルミ500mlボトル(ふた直径2.5㎝)、佃煮びん(同5㎝)、輸入ピクルスびん(同8.5㎝)を選びました。試験対照として、グッズを使わず素手で開けたときについても測定しました。なお、結果にバラつきがでないようテストの操作は1名の女性研究員が行いました。


測定風景


開封テスト結果

 今回テストした商品の中では、Ⓐが最も優れていることが分かりました。他の3品は、ふたが滑らないようにつかみながら回しますが、Ⓐは自動的にふたが固定される構造のため、柄を回すだけで指にかかる力は軽くてすみました。唯一、直径8.5㎝のふたを開けることもできました。続いてⒷが軽い力でふたを開けることができました。Ⓑは柄を握ってふたを挟み込む構造のため、力が入れやすく、緩やかなカーブしたゴム面がふたに密着し、ふたとの滑りが少ないのに対し、Ⓒは三角形の2辺にふたを引っかける構造のため、線でしか接触せずふたが滑りやすい感覚でした。力が入ってしまう要因として、ふたが滑らないように握り込んでしまうことがあげられます。Ⓓはふたにひっかかりやすくするために内側がギザギザ状になっていますが、かえってふた表面との密着面積が少なくなるため、開ける際にかなり滑ってしまい、素手とほぼ変わらない結果となりました。

 このようなグッズを選ぶときは、手を使わずにふたが固定でき、そのまま回せるタイプがおすすめです。もしくは、つかんだふたが滑りにくい構造かを確認することがポイントです。

(2015.12.18)


産経新聞掲載記事『比べる×調べる』
生活科学研究室