(95) ホチキスの綴じ方の違いによるメリット

 ちょっとした書類を綴じるときに利用するホチキス。針の曲げ方が違うものや、最近では針を使わないものもあります。そこで、綴じ方の異なるホチキスを集め、その保持力を調べてみました。

 試したのは ①通常タイプ ②綴じ裏が平らになるタイプ ③穴を開けて織り込むタイプ ④圧着タイプです。②は綴じ裏が平らなので、綴じた書類を山積みにしてもかさばらない利点があります。③は針を使わず、穴を空けた部分を織り込んで綴じ、④は綴じられる枚数が用紙5枚までという制限はありますが、針を使わず、穴を空けずに綴じることができます。


テストをしたホチキス(4商品)

 テストはまず、コピー用紙4枚を束ね、その左上斜め45°で1カ所綴じます。2枚をめくり、その上下両端を引張試験機にセットして引っ張り、綴じた個所が外れるときの荷重を測定しました。次に4枚のコピー用紙の上面を2カ所綴じ、同様に荷重を測定しました。④については3カ所、5カ所綴じでも実施しました。測定は各4回行い、平均値を算出しました。


テストをしたホチキスの保持力の違い

 1カ所綴じでは①が最も強い保持力でした。②は綴じ裏が平らに折り曲げられているため①と比べると針が抜けやすくなったと思われますが、2カ所綴じになると②のほうが強い保持力となりました。③の保持力は弱く、2カ所綴じの場合でもあまり強くならないのに対し、④は2箇所綴じになると保持力はかなり強くなり、3カ所で綴じると①の2カ所綴じと同等、5カ所で綴じると3カ所綴じの2倍近くの保持力となりました。


 強い保持力を求めるのであれば①②を使うのがいいでしょう。③④はちょっとしたものを綴じたいときや、針を使用しないので子どものいる家庭でも安全・安心です。また、捨てるときに分別する必要もありません。④については綴じ個所を増やせば、強い保持力が期待できるだけでなく、綴じ個所をこするだけで圧着個所の凹凸が無くなり、簡単にきれいに外すことができます。

(2015.05.08)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

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商品研究レポート「ホチキスのとじ方の違いによるメリット」
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生活科学研究室