(127)化粧用コットン

 化粧用コットンはスキンケアの万能アイテムです。ローションを肌になじませるだけでなく、コットンパックやパッティング、また古くなった角質の拭き取りやクレンジングにと、用途は実に豊富です。さまざまな種類があり、コットンシートをカットしただけのカットタイプ、毛羽立ちを防ぐため表面シートで包んだ封入タイプ、層になったシート状のコットンを剥がして使えるセパレートタイプなどが市販されています。そこで、3タイプ7点の商品について、離水率とクレンジングのしやすさ、その他の使用感を評価しました。

 離水率は、ローション1gを含ませたコットンをろ紙の上に載せて500gの荷重を10秒間かけ、ろ紙に移行したローションの量を計りました。離水率が高ければ、ローションを無駄なく肌になじませることができると評価します。3タイプの中では、D、Eが78%以上と、最も高い結果となりました。適度な厚みがあり、クッション性の高いものは内部に空洞が多く、離水率が高いと考えられます。  クレンジングのしやすさは、付けまつ毛にマスカラを塗り、アイメイクリムーバーを含ませたコットンで落とした際のまつ毛への負担(絡み具合、繊維残りなど)を観察しました。D、Eは表面シートが毛羽立ちを抑え、繊維がまつ毛に絡むことなくクレンジングすることができました。

 その他の使用感は、研究員1名が実際に拭き取り、パッティング、パックを行い評価しました。拭き取りでは、不要な角質を拭き取ろうと強く擦りすぎたり、乾燥した肌には負担をかけたりすることがあります。なめらかな表面シートで覆われたC、D、Eは繊維の毛羽立ちがなく、肌にかかる負担を軽減できました。パッティングには、D、Eがローションを速やかに肌に浸透させる離水率が高く、また肌触りもソフトでクッション性もあり最適といえます。パックには薄く剥がせるF、Gが肌にフィットさせることができ使いやすいようです。A、Cも多少毛羽立ちますが、2層に割いてパックに使うこともできます。

 猛暑を過ごしてお疲れ気味の肌に、化粧用コットンを活用した手軽でスペシャルなスキンケアはいかがでしょう。


化粧用コットンの比較調査結果
 

(2016.08.26)



産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

美容科学研究室