(118) ランニング・ジョギングシューズ

 初心者向けシューズのクッションで 着地衝撃を和らげる


 新年度のタイミングで運動を習慣付けようと考えている方は多いのではないでしょうか。適度な運動は健康維持や美容にもつながります。気軽に始められるランニングは非常にポピュラーですが、一方で、安易にランニングを始めて脚を痛めてしまうケースも多く見られます。シューズ選びに原因がある場合が多く、ランニングを始める際には事前にシューズの種類を知っておく必要があります。 そこで、シューズの量販店でランニングシューズ(A,B)、ウォーキングシューズ(C)、フィットネスシューズ(D,E)をそれぞれ購入し、シューズの機能を調べました。ランニングシューズは、初心者に適したモデルです。

 調べたのは、①軽量性(重量を測定) ②屈曲性・柔軟性(シューズを上皿天秤に載せ、接地した前足部に対して荷重を1kgかけた時の前足部からの屈曲した角度を測定) ③硬度(シューズの踵部ミッドソールに垂直方向で硬度計をあてがった時の数値を測定) ④ソール(底)の厚さを測定——の4点です。

 重量はA▷B▷C▷D▷Eの順番で重く、ランニングシューズが他のシューズよりも重いのが特徴的でした。柔軟性はE▷D▷A▷B▷Cの順番でフィットネスシューズのEが最も屈曲角度が大きく屈曲性に富み、続いてランニングシューズ、ウォーキングシューズと続きました。

 硬度はA▷B▷C▷E▷Dの順番で、硬度が最も高かったのはランニング用のAで、低かったのはフィットネス用のDでした。硬度が高いと踵部の反発性が高くなるので、着地したときに足を蹴り出しやすくなります。ランニングシューズA、Bは硬度が高く軽快な走りができる構造になっていました。ソールの厚さはランニングシューズとウォーキングシューズでほぼ同じ、フィットネスシューズは薄いソールでした。また、いずれのシューズも前足部よりも後ろや踵のソールが厚い構造でした。
 

評価結果

 ランニングシューズの特徴は、着地の衝撃に耐えられるように厚いソールと、高い硬度で反発性が高く、弾むように軽快な走行が持続可能な構造になっています。一方でウォーキングは柔軟性はありませんが安定感が高く、フィィットネスシューズは上下左右の柔軟な動きが必要なので、軽量で屈曲性に富む裸足のような感覚に近いシューズです。
 シューズ選び方が悪いとケガの原因になります。ランニング未経験者の方は、専門のスタッフのいるお店でじっくり相談しながら購入を決めましょう。

(2016.04.08)



産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

美容科学研究室