(106) 活動量計

機種によって2〜3倍の差も

 近年、家電量販店などで活動量計が手頃な価格で手に入るようになりました。活動量計は、歩いたり走ったりする大きな動きから、家事やデスクワークなどの小さな動き、睡眠など安静時の基礎代謝量までを測定して、1日の消費カロリーを測ることができるものです。機種によって数値に違いがあるのか、調べてみました。

 使ったのは、4メーカーの5千円以下の製品4種類。いずれも上下・左右・前後の動きを感知する3次元(3D)加速度センサーという検出法が使われており、軽量で胸ポケットなどに装着するタイプです。1人の研究員が4種類の活動量計をつけ、4日間、歩数と消費カロリー、脂肪消費量を測定し、その平均値を比較しました=グラフ。通勤時の歩行時間は階段の上り下り約5分を含め約45分、日中はデスクワークが主で、4日間とも同様の行動をとっています。
 その結果、歩数はいずれの製品も8000〜9000歩の間で、大きな差はありませんでした。


評価した商品

    
活動量計の測定数値


 一方、消費カロリーと脂肪消費量は機種によって2〜3倍の差がありました。消費カロリーは、最も高かったDの1日当たり786kcalに対し、最も低かったBは同298kcalで、DはBの2.6倍の差がありました。脂肪消費量はさらに差が大きく、最も高かったAは1日当たり47gだったのに対し、Dは同15gで、AはDの約3倍となりました。  同じ行動をしているのに、機種によって消費カロリーと脂肪消費量の数値が違うのは、歩いたり階段を上り下りしたりするときの動きを数値化するための計算方法が異なっているためと考えられます。

 活動量計の数値を元に、食事内容を見直す人もいると思いますが、示される数値はひとつの目安に過ぎません。とくに脂肪消費量は、機種によって違うので要注意といえるでしょう。
 また、活動量計を使った健康管理は継続が大事です。機種を変えるときは、機種によって数値が異なることを認識した上で、次の機種を選んだ方がいいかもしれませんね。

(2015.10.09)



産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

美容科学研究室