(103) 髪を早く乾かすには?


 まだまだ暑い日が続くこの季節。洗髪後のドライヤーで汗だくになっている人も多いのではないでしょうか。節電、時短の点から考えても、髪が早く乾くことのメリットは大きいはず。今回はちまたで言われる早く乾かすいくつかの方法を検証してみました。

 乾かし方は下表に記載した5種類。②、③は乾かす前に髪から積極的に水気を取り除く方法。④はドライヤー乾燥中も水気を除去し続ける方法。⑤は被ったタオルに水分を吸収させ、それをドライヤーで乾かす方法で「タオルの中をサウナのような状態にする」や「ドライヤーの熱を広く伝えるようにする」といった狙いがあるようです。④、⑤については最後までこの方法で乾かすと、スタイリングが難しくなるため、3分経過したら、通常のドライヤー乾燥に切り替えました。

乾かし方

 実験は毛量が多く、胸までのロングヘアーの女性が温湿度を一定に保つことができる実験室で行いました。洗髪、タオルドライ後にドライヤーで乾かすという手順で、各方法3回ずつ試し、ドライヤーの使用時間の平均をグラフにしました。

 最も早く乾いたのは②のティッシュ。①と比べ、約42秒ドライヤーの使用時間が短縮されました。ただし、ティッシュでの拭き取りにかかった時間は含んでいないので、時短というよりは暑い時間を短くできると考えた方がよさそう。マイクロファイバー製の速乾グッズを使用した③と④はそれぞれ約25秒、約31秒の時間短縮に。初期投資は必要ですが、手間なく時短できる優れものと言えそうです。今回、⑤については①より時間がかかる結果に。他の方法と異なり、髪をかき分けながら乾かせないせいか、毛量の多い被験者では表面は乾いても内側までは乾きにくかったようです。

ドライヤーの使用時間

 今回はすべて同じ洗髪条件で比べましたが、シャンプー・コンディショナーを変えただけで時間が1分程変わることもありました。髪を早く乾かす方法はまだまだありそうですね。いろいろな方法を組み合わせて、ドライヤーの辛い季節を乗り切りましょう。

(2015.08.28)



産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

美容科学研究室