(100) 制汗剤

気温も上昇し、少し動くだけで汗ばむ季節。発汗の多い夏はわきの汗が気になる人も多いのではないでしょうか。汗を抑える制汗剤を上手く取り入れて、この時期を乗り切りましょう。

 最近は一般的なスプレーだけでなく、異なるタイプの制汗剤も店頭などでよく見かけます。そこで、女性向けに同じメーカーから出されているタイプが違う医薬部外品の制汗剤を購入し、比べてみました。水に強いかを見るため「耐水性」と塗ったときの「白残り」の2つの項目について調べました。用意したのは、指で塗り込む①クリームタイプ、わきに直接塗る②スティックタイプと③ロールオンタイプ、パウダーが霧状に出る④スプレータイプの計4品です。

 まずは耐水性です。ろ紙に同量の制汗剤を塗布し一定時間乾燥。青に着色した水を含ませた長方形のスポンジが中央部に来るようにろ紙をのせ、荷重をのせたあとに写真を撮影しました。ろ紙に色が付いているものほど水を通してしまい、水や汗に弱いと見なしました。

 結果は①はほとんど色が付きませんでした。②や③は少し色付きましたが、そこまで目立つ感じではありません。それに対し、④は広範囲に色が付きました。①が水をはじき、耐水性があると言えそうです。

 次に、白残りについてです。肌模型に同量の制汗剤を塗布し、一定時間乾燥後の表面を観察しました。塗ったあとに白くなるものは、ノースリーブなど肩からわきを露出する服装のときや衣服への色移りに注意が必要です。結果は③は全く白くなりませんでしたが、④▷②▷①の順で塗布後の表面が白くなっていました。③であれば、塗ったあとの見た目が気になりにくいことが分かりました。


図 タイプ別結果画像

 耐水性に優れる①、それに次ぐ②は汗を多くかくときには強い味方です。ただし、白残りやムラ付きする可能性があるので、塗る際は気をつけましょう。使用方法は①は指で塗るひと手間がありますが、②は直接塗れるので手間がなく簡単です。③は耐水性は②と同程度で白残りせず、直接塗れて便利です。④は今回の2項目の結果は今ひとつでしたが、清涼感があり、素早く広範囲に使えて手軽です。

 制汗剤はタイプによって特徴があることが分かりました。使用シーンや好み、また自分の肌に合うか合わないかも重要ですので、その点を考慮し選んでみてはいかがでしょうか。

(2015.07.17)



産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

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