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永谷園
栄養機能食品「冷え知らず」さんシリーズ

2017.05.13

最新記事働く女性の健康維持 栄養素しっかり

 立夏(今年は5月5日)を過ぎ、暦の上では夏のシーズンの始まった。しばらくはさわやかな気候が続くが、酷暑に備えて体調を整える時期でもある。今回の「これは優れモノ」は女性向けの栄養機能食品を取材した。

「冷え知らずさん」シリーズ

体を温める効果

 「おいしく食べられて、しっかり栄養素がとれるモノというのが食品開発のコンセプトです」と話すのは、永谷園健康食品営業部の新海裕子さん。
 新海さんは、2007年から販売しているヒット商品、生姜ベースのカップスープ「冷え知らず」さんシリーズの生みの親。この商品の成功で、生姜を使った食品や料理のブームが起きたほどだ。
 「女性に冷え性の方が多く、それを解消する食材として生姜に行き着きました」と新海さんは当時の商品開発のいきさつを説明する。
永谷園が、2015年と17年に行った20~60代の男女を対象にした調査でも、8割の女性が「冷え性」に悩んでいるという結果が出ている。そんな女性にとって、夏場に冷房の効いたオフィスでは、ひざ掛けやカーディガンが欠かせないアイテムだ。
 「体を温めることは女性の健康維持にとても大切なことです」と新海さん。具が入った温かいスープは、OLのランチ需要にマッチし、20~30代の女性に支持されている。
 永谷園では、「冷え知らず」さんシリーズの成功で、美容健康サポート商品の開発を強化、健康食のしじみを使った商品なども発売している。
 「体を温めて健康に」というコンセプトから、さらに一歩進めたのが2月から発売している「冷え知らず」さんの新シリーズ3商品だ。「生姜鶏だしスープ」は、鶏だしの濃厚でコクのあるやさしい味わいだ。
 「生姜野菜コンソメスープ」は野菜の甘みを感じられるコンソメスープ味。「生姜野菜ポタージュ」は、トマトをベースにトマトの酸味と野菜の甘み、香味野菜をいかしたポタージュ。これらはスティックタイプのスープの素で、生姜のほかに女性に不足しがちな鉄分や葉酸などの成分を加えている。
 新海さんは「結婚して子供ができても働き続ける女性が増えている」ことを、新商品投入の理由にあげている。
 今回の新商品では、栄養機能食品として栄養成分を前面に出して訴求している。鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素。さらに、葉酸は赤血球の形成を助け、胎児の正常な発育に寄与する栄養素でもあり、妊娠を考えている人などにも飲んでもらいたい商品という。

手軽においしく

 仕事と家事、育児に追われる女性に手軽においしく食べられ、必要な栄養素も吸収できるというのがセールスポイントだ。
 新海さんは、「働く女性に、自分のためだけでなく、家族のための自分のケアとして飲んでほしい商品です」と永谷園流の健康食品コンセプトを語った。  

interview永谷園 健康食品営業部 新海裕子 さん

地道なキャンペーン ブームにつながる

「冷え知らず」さんは永谷園では異質な商品だ

 開発に当たっては、弊社が手がけていない商品作りを求められた。それまでは、ファミリーユースの商品が多かったので、パーソナルユースで女性をターゲットにしたものをいろいろ考えた。夏場のオフィスは冷え性の女性にとって辛い。そこで、温める食材として知られる生姜をベースにしたスープを考案した。この企画を生むまでに4年ほどかかった。

反対の声もあった

 「冷え知らず」さんは、2007年の夏から発売した。暑い時期に温かいものは売れないという販売サイドの声も多かった。 だからこそ、冷房で冷えた体を温め、お腹も満たせるスープは需要があると考えた。現在は一般的になっているが、当時としては珍しい白が基調のパッケージにしたのも若いOLを意識したものだった。

生姜を使った食品や料理のブームにつながった

 新しいカテゴリーの商品だったので、大規模な広告宣伝を打てなかった。若い女性に生姜の魅力を訴えるために、大学内での地道なキャンペーンを行ったり、社内に生姜部を立ち上げ、生姜を栽培してその過程をウェブ上で公開した。 生姜を使ったレシピを考案して、料理の動画を英語表記で「Youtube」を通じて、全世界に発信もした。実際に海外からも多くの問い合わせをもらい、反響の大きさに驚いたほどだ。さまざまな切り口からの発信をと、みんなで知恵を絞ったことからブームにつながったと思う。

今回新たな商品を投入した

 発売から10年経ち、当初の顧客も仕事と育児の両立を求められる年齢になったと想定した。生姜の効用をさまざまな形でアピールしてきたが、それにプラスアルファして特に女性に必要な栄養素を盛り込むことで、より幅広い年齢層を取り込むことを目指している。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ



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