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パナソニック
コードレススティック掃除機「iT(イット)」

2017.11.11

最新記事主力機として手軽に長く使える

 11月に入り、さわやかな晴れ間が続く日も多くなった。秋は、乾燥した空気が大陸から運ばれ、秋雨によって大気中のチリが落ちる。まさに大掃除には最適の季節でもある。今回の「これは優れモノ」は、手軽に掃除ができるコードレススティック掃除機を取材した。

コードレススティック掃除機「iT(イット)」

心理的バリアー取り除く

 「掃除機をかけることの心理的なバリアーを取り除くことが目標です」と話すのは、パナソニック(株)リビング商品課の柴田絢香(あやか)さん(23)。今回取材する掃除機は、柴田さんが入社後に初めて担当する商品だという。
 現在、国内にはさまざまなタイプの掃除機が流通している。昔からあるキャニスタータイプといわれる本体がホースでつながれているもの。充電式のコードレスで軽量なスティックタイプ。さらには、自動で動くロボット掃除機などだ。また、ゴミの集塵方式にも紙パック式やサイクロン式などがあり、いざ購入する際に迷う人も多いのではないだろうか。
 柴田さんによると、現在の市場ではキャニスタータイプの流通量が多い。週末にまとめて徹底的に掃除をするという家庭を中心に好まれているという。

持ち運びやすさに魅力

 一方でスティックタイプは、共働き家庭の増加やライフスタイルの変化で、掃除機選びも変わりつつある。「キャニスタータイプだと、まずは掃除機を引っ張り出す作業が億劫という声もよく聞くようになりました」と柴田さん。
 そうした中で、その手軽さが受けて市場が拡大しているのがスティックタイプ。特に、こまめに掃除機をかける家庭では、普段から壁際に立てかけておき、気になったらさっと使えるコードレスのスティックタイプに人気が集まっている。コードレスは部屋ごとにコンセントを抜き差しする必要がなく、上下階の持ち運びが楽なことも魅力のようだ。
 一般にスティックタイプは、充電式の場合は一回に使える時間やバッテリー寿命に限りがあることなどから、キャニスタータイプの“サブ”というイメージもある。だが、「コードレスのスティックタイプとキャニスタータイプ両方を所有している人へのアンケートでは、前者をメインに使っている方が6割以上」(柴田さん)と、実際には多くの人がコードレスのスティックタイプを重宝していることが分かった。
 そこで、今年6月に新発売したコードレススティック掃除機「iT(イット)」では、メインの掃除機として使ってもらうことを意識した。同商品では、コードレスのスティックタイプでは珍しく紙パック式も採用。「手を汚すことなく簡単にゴミを捨てられる紙パック式は、高齢の方からの支持がある」(柴田さん)ためといい、幅広い層の取り込みを狙ってラインナップに加えた。
 一方サイクロン式では、空気を吸い込むフィルターに特殊加工を施したステンレスを採用。従来の繊維フィルターと比べて髪の毛やホコリが付着しにくく、付着しても取りやすくなっている。
 スティックタイプでじゃ、バッテリー性能も重要なポイント。柴田さんは「約3000回使用できる高効率のリチウムイオン電池を採用しましたので、長くお使いいただけます」と太鼓判を押した。

interviewリビング商品課 柴田絢香 さん

ノズルの変形でより使いやすく

商品開発のいきさつは

 共働き家庭の増加や清潔意識の高まりで、手軽に使えるコードレススティックタイプの掃除機市場が伸びている。市場の需要は2014年に116万台だったが、16年は181万台となる見通しで、17年は217万台の大台に乗ると思われる。これまでも、コードレススティック掃除機は販売してきたが、家庭で”メイン”の掃除機として使ってもらえるよう機能やデザインを一新した。

コードレススティックを使うと掃除の頻度が高くなる

 小さい子供がいたり、ペットを飼ったりしているご家庭では、こまめに掃除することが多いと思われる。その結果として、使い勝手の良いコードレススティック掃除機が選ばれているのだと思う。弊社の調べでは、このタイプの掃除機を所有する人の4割以上が1日に最低でも1回は掃除機をかけるというデータもある。

ごみの吸い込みノズル部分にも工夫が施された

 通常の掃除機では吸い込みノズルが固定されていて、隙間部分の掃除には、アタッチメントを交換する必要があった。「iT」では、通常はT字型のノズル部分が、本体を持つ手を軽くひねることで、i字型に変形できる。壁と家具の隙間の奥にも楽にノズルを差し込んで、ゴミを吸い取ることができる。ノズル内側のブラシは3種類で、フローリング、カーペット、畳など床の種類を選ばずゴミを取ることができる。また、ノズルを壁にあてると、吸い込みノズルの全面が上に開く構造なので、壁際のごみももれなく吸い取ることができる。

開発で苦労した点は

リビングに置いても違和感がないようにデザインにもこだわった。スリムなデザインなので、紙パックを収めるスペースの確保に頭をひねった。斜めに収納する構造にすることで、現在市販されている紙パックがそのまま使えるようにした。この他、壁に立てかけても倒れないよう接触部分に特殊なゴムを張り付けるなど、細かい使い勝手にも気を付けた。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ